戦国ちょっといい話40
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0750人間七七四年
2014/09/09(火) 01:10:56.45ID:8xohpBZZ旅館にて寝ていた時、近臣達は御傍に在って四方山の話をしていた。
その中の一人の話に
「先に通行していた時に、御中間のなにがしと言うのが剛の者で、三島の神池のウナギを蒲焼きにして食したそうです。
常には神のウナギなどと言って、現地の人々は手も出さぬそうですが、『上様のお供であれば何の祟があるべきか!』
と言って食ったそうで、何とも剛の者ではないでしょうか。」
これを耳にした秀忠は俄に起き上がり、
「どういうことだ、もう一度言え!」
と、重ねてその話をじっくりと聞き、「本多佐渡を呼べ!」と、本多正信を召すと同じ話を聞かせ、
正信に命じて
「その中間を糾明し、事実ならば明日、その者を町端で磔にかけよ!そして札にその理由を書いて晒すのだ。
私の権威を借りて霊神を軽んず様に成っては、今後誓詞の文なども徒になってしまう。
これは小事のように思うかもしれないが、それによって与える悪影響は、容易ならぬものだ。」
そう言って、終に法の如くこれを処置したそうである。
(徳川実紀)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています