戦国ちょっといい話40
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0553人間七七四年
2014/08/17(日) 14:36:45.69ID:sit330gk(一久)は流れ矢に肘を射られてしまった。
このようなところに、庄林隼人(一心)が馳せて来るのを見た森本は、
「もしもし、手負いしてしまった。この矢を抜いてくだされ」
と言った。庄林が馬から下りて矢を抜き捨てると、森本は、
「なんとまあ、快いことだ!」
と言うや否や、馬にひらりと打ち乗り、一鞭打ってさっと駆け出し、
「庄林殿、続かれよ!」
と言い捨てて、敵に出会い、首を得た。二人とも清正の士大将にして、
大剛の者である。森本の槍は白鳥毛を鞘とし、庄林は黒鳥毛を鞘とした。
世の人は、黒鳥毛、白鳥毛、と言い合った(渾名したという意味か)。
――『常山紀談』
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています