戦国ちょっといい話39
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0829人間七七四年
2014/04/19(土) 23:58:21.13ID:GxnFKYrg陰徳太平記からなので、史実かどうかはおいて毛利元就とその間諜として用いられた者達について
北条早雲が座頭などの盲目の者達を自領から追放すると言う例を出し、退去する盲目の者達に自らの間諜を
紛れ込ませて各地へと散らしたのは戦国スレでも既出であるが毛利元就にも同様の話が有り、
元就は4人の琵琶法師を座頭衆という間諜として代わり代わり周辺に派遣し、各地の領主の人物やその地の
情報を得たり、時には偽情報を流させるなど(尼子国久の新宮党粛清にも一枚噛んだとも)したと言う。
その座頭衆の一人に勝一と言う名の琵琶法師が居た。勝一は琵琶の弾き語りや弁舌に優れるだけでなく、病で盲目になる前は
勉学に励んでおり博識でもあった。
ある日、元就は先祖伝来の刀が3つに割れると言う夢を見、それを不吉に思い勝一に相談した。
夢の内容を聞き、勝一はそれについてこう答えたと言う。
「殿が見た夢は吉兆にござります。何故なら3つの刀はпA変じて州、すなわちクニとなりまする。
故にこれは殿が将来一つの国の主となられることを意味しておるのです。」
それを聞き、元就は安堵するとともに大いに喜んだと言う。
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