徳川家康曰く「酒は元気を引き立てるものだが、ぶらぶらと出歩いている
折などに飲みすぎると、必ず喧嘩を始めるものだから慎まなくてはならない。

軍陣や鷹野の時には下戸も一盃飲めば勇気が出てきてひとしお精の入る
ものだ。しかし、小盃で長々と飲むのは何か祝言の席のようで弱弱しい。
上戸が茶碗などで、すぱすぱと一息に飲む姿こそ見ていて心地がよい」

――『徳川実紀』