戦国ちょっといい話35
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0340人間七七四年
2012/11/09(金) 17:08:56.35ID:R0jiYxA7榊原康政、平岩親吉に歳末の祝儀として密かに黄金を百枚ずつ与えた。
直政と忠勝はそのまま黄金を拝受して家康には告げなかった。
康政は「どうしたらよいでしょう」と家康に告げ、
家康は「下し賜れた物は受け取るものだ」と言った。
そして親吉は黄金を受け取らず、
「臣は関東奉公の身にて、その禄を受け衣食は常に足りている。
今主君の賜り物を貪っておいて、受け取ることなどできはしない」
と、黄金を使者に返し渡した。
このように私欲がなく正直な心の持ち主であったので、家康は親吉を
信康や義直の後見として附けたのである。
――『名将言行録』
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