【既出】の戦国ちょっといい話・悪い話を話そう
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0725人間七七四年
2014/11/06(木) 23:21:07.45ID:BkhwNS7q>「惟任は西国に出陣するいでたちを信長公にお見せするためにここまで参りました。
>上様にもこのことをお伝えください。門も開いてください。」と言うので門番たちは「それは喜ばしいことです。」と
>門を八の字に開いた。すると光秀の軍勢が一度にドドっと駆け込んだ。
>当番の者たちは「上様はまだ御殿に籠もっていらっしゃるというのに狼藉に及ぶのはいったい何者か!」と
>制したけれども兵たちは鬨の声をどっと上げる。
>森乱丸は勘のいい者だったためすぐ外に出てきて明智の軍勢を確認すると
>「皆の者!切って出て手が動く限り戦い、敵を追い払え!」と下知した。
>当番の者たちは鬨の声に飛び起きて帯を急いで身に回したけれども、太刀を取りそびれた者もいた。
>同じところで寝ていた者たちは一本の帯を「自分の帯だ!」「いやこれは誰々のだ!」などと論じ合って
>太刀なども同じように自分のものだと言い争い、奪い合う者もいた。
>また太刀を抜いて出てみると、後から鞘だけを持って追いかけてきたりする者もいて
>慌てふためいているところへ明智勢がここぞとばかりに攻め入り、散々に斬り付け、突き伏せていった。
>寺にいた兵たちは全く歯が立たず、皆向かってくる敵に走りかかっていって討ち死にした。
>信長は白綾の単衣を着て、髪を茶筅に結い、槍を提げて廊下へと走り出ると「せがれめか!せがれめか!」と叫んだ。
>その後、敵が思いもよらず攻め入ってきたせいで抵抗のしようがない思いと自害を決めたのだろう
>信長は部屋の中へ入ろうとしたが、そこを光秀の郎党、天野源右衛門(当時は安田作兵衛)が槍でしたたかに突いた。
>信長は深手を負ってしまったので、自害も思うようにできないとみるや、そのまま燃え盛る炎の中へと飛び込んだ。
>だが並河金右衛門が続いて炎の中へ飛び込み、中から信長を引きずり出すとついにその首を討ったのである。
>天野源右衛門がのちに語った本能寺の変の一部始終である。
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