戦国ちょっといい話30

**人間七七四年** · 2011/12/11(日) 21:46:15.43

戦国のホロリとくるエピソードを挙げていこう

戦国ちょっといい話・悪い話まとめブログ
http://iiwarui.blog90.fc2.com/
書き込む際にネタがかぶっていないかなどの、参考にしてください

前スレ
戦国ちょっといい話29
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1317824861/

姉妹スレ
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鎌倉・室町　ちょっといい話・悪い話
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このスレの武将などに対する愛称等の、用語解説はこちら
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-2161.html

逸話に対する過度の真贋論争、揚げ足取りなどは、無駄に荒れるもとになります。
そのような議論はこちらでお願いします
【真？】戦国逸話検証スレ【偽？】
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/sengoku/1196778610/

**人間七七四年** · 2012/02/07(火) 19:09:19.82

越中褌：両側に紐がついている

**人間七七四年** · 2012/02/07(火) 19:25:46.92

越中守：狐がついている

**人間七七四年** · 2012/02/07(火) 19:52:36.57

越中詩郎:ヒップアタック

**人間七七四年** · 2012/02/07(火) 21:43:59.33

>>796
戦国時代が大坂の陣で終わらなければ、実用具足がもっと普及したのかなぁ

**人間七七四年** · 2012/02/07(火) 22:27:00.34

あの時点ですでに袖が省略され始めてたから
戦国時代が終わってなかったら逆に鎧その物が終わる流れになるだろう

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 01:47:40.78

とりあえずヨーロッパの銃兵みたいに胴と兜だけになるかも

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 03:04:06.59

武田家はキチガイ揃いと思っているアナタ！
今に残る「信玄」のつく語彙から、往事の武田家を偲ぼう（かなり恣意的なチョイスです）。

信玄グッズ１

「信玄足（しんげんあし）」

田圃仕事の時に履く、足が沈まないようにするための大きな履き物。
要は田下駄のこと。

むかし信玄の頃、先陣を切った武士が泥田に足を取られ転倒した。
武士は軍令に従って見捨てられ、足場にされて踏み殺されてしまった。

用心下駄・安気足・信玄草履などとも言うが、いまでは信玄足というのが普通である。

信玄グッズ２

「信玄袋（しんげんぶくろ）」

ある時信玄と武将達が弓比べに興じていた。
ところが番の者が余りに遠くに的をやりすぎたので、誰の弓も届かなくなってしまった。

その時なにがしという小者が、「私ならこう致します」といって一目散に的に走っていくと、
番をしていた者の首を刎ね飛ばし、その袴に包んでて持ってきた。人々はなるほどと感心した。

この時、番士の首を包んだ袴が便利だったので、別に信玄袋といって作るようになったという。

陣吉（じんよし？じんきち？）

①今から六十年も前まで、（中略）山人たちが草刈りに出る時は、メンパという気で作った楕円形の
弁当箱に、蓋の方を熱い飯を一ぱいつめて、それを陣吉という袋に入れ、馬の背に付けて行った。

陣吉は麻のさらし布で作って、両方に口を付け麻の縄紐をつけた。背負うにも馬につけるにも大そう
都合良く出来ている。

この陣吉は武田信玄が考え出した者で、戦いに行く時や戦いの場で、たくさんの兵士達の弁当を作る
時に使った。まず陣吉に米を入れ、大きな釜へ袋のままに入れて煮、すぐ戦場へ背負って出かけたのだった。

その後、戦いが無くなって、袋のまま煮る必要もなくなり、麻から紺野木綿布となり、両口袋も片口に
変わってきて、今では本当の陣吉は見られなくなってしまった。

②
武田信玄は信州を攻める時、兵士の食料袋として陣吉という食料袋を作らせた。

それまで兵士達はお互い食料を巡って争い、奪われて殺される者、奪って死罪になるものが多かった。
そこで信玄は（①とほぼ同内容）という袋を作らせ、陣吉と名付けた。

この陣吉に、長沢の弘法水で作った一夜作りの味噌と米を入れ、そのまま煮て食べさせるようにしたのである。
ふつうの味噌は一年くらい経たなければうまく食べられないものだが、一晩で食べられることから、日々の戦に
大そう都合が良く、この味噌さえあればほかに何もおかずはいらなかった。
この地方（高根町）では、この陣場味噌がなまって、じんだ味噌と呼んでいる（以下①とほぼ同内容のため後略）。

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 03:16:19.84

ごめん、陣吉は信玄の名がつく語彙じゃなかった・・・・・。

あと、②には、現在元々の陣吉は残っていないが、今でも野良弁当の袋をこう呼んでいるとありました。

それから余談ですが、甲斐郡内には戦国中期まで貨幣が流通しておらず（価値がないのではなく金属が
必要量存在していない）、石の矢尻を使い、物々交換のための荷駄を奪って口を糊していたそうです。

うーん、世紀末覇王伝説。

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 09:06:35.92

何気に怖いグッズ揃いｗ
男塾だな武田家は

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 10:30:57.97

突っ込みどころしかない・・・

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 10:56:55.42

>>803
信玄餅はないのか？

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 11:10:30.14

>>805
男塾で武田信玄絡みだと「大鐘音」と「万人橋」だな。「万人橋」は敵方だけど。

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 11:10:48.86

ええ加減に恣意的の誤用は止めえや
つーか本来の意味知らんと使こうとるアホ多過ぎや

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 11:37:55.27

>>809
解説してもらえればありがたい

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 12:17:42.71

まだ書かれてないようなので。時専で風林火山再放送、諏訪頼重切腹の回、放送記念に。

諏訪家切腹の作法

諏訪頼重は妻の弟武田晴信に敗れ、甲斐の東光寺に幽閉。ついに切腹の時を迎えた。
神長官守矢氏の残した『守矢頼真書留』によると、

切腹に先立ちサケ、サカナを所望したところ、酒は持ってきたが肴はないと武田の家臣が応
えた。それに対して、頼重は「武田では切腹の作法を知らないと覚える。肴とは刀のこと。わ
れらほどの武士に腹を切らせることは、武田家では今までなかったのであろう。」といって
作法通りに立派に切腹した。

とのことであった。これは、東勝寺で北条高時とその一門自害の際、得宗御内人だった諏訪
入道直性が「この後に続く人はこれを肴に」と自らの腹を切った刀を長崎円喜入道の前に置
いた故事（太平記）によったものであろう。

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 13:07:20.14

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**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 13:17:56.63

>>812
戒名名乗ってバッカじゃね

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 13:20:37.98

>>813
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**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 15:06:57.19

>>810
しい‐てき【恣意的】

［形動］気ままで自分勝手なさま。
論理的な必然性がなく、思うままにふるまうさま。
「―な判断」「規則を―に運用する」

提供元:「デジタル大辞泉」

気ままなチョイス、という意味なら>>803の使い方は間違ってない

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 15:20:13.84

>>815
どのように恣意的かどれが誤用で何が本来の姿なのかを聞きたいのだけど
山梨県民じゃないからさっぱりなので

**sage** · 2012/02/08(水) 15:55:21.49

鍋島直茂の甲冑観。

鎧は質実ならば簡素なものでよい。ただし兜は立派なものにせよ。
討死にすれば、首に添えられて敵の大将のお目に掛かるものだからな。

伝鍋島直茂所用の甲冑（佐賀祐徳稲荷博物館蔵）の兜は風格ある
銀箔押の六十二間小星兜で、たしかにその言にふさわしい。

でも、鎧（銀箔押碁石頭札白糸威二枚銅）もけっこうおしゃれなんだよな。
袖も銀箔押札を色々威した大袖だし。

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 18:01:52.95

戦国時代までだな
戦場で個の美意識を表現出来たのは。
幕末にも先祖伝来の甲冑で参陣した武士もいたようだが、
時勢は洋式にあった

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 18:05:22.31

もっと時代が下ればノーズアートとか出てくるけど

**人間七七四年** · 2012/02/08(水) 21:04:38.37

明治期の士官の軍服は各自のオーダーメイドで、日露戦争後半でも好んで肋骨服を着ていたものもいる

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 00:23:03.96

二俣城の開城（長篠以降の方）の話が読みたくてwiki検索したけどなかったorz
依田信蕃ェ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 02:15:16.63

幕末の装備は難しいな。
甲冑は機動力を極端に落とすし、鉄砲には負ける。
けど、混戦や切り合いがないわけじゃない。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 04:42:49.77

>>811

浅利信在「武田家では戦場にて討ち取られる以外に死ぬなどは思いもよらぬことだったもので」

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 09:51:12.47

>>821
世間は武田の攻撃は有名なのに、徳川の逆襲には冷淡
長篠後の徳川大逆襲はそれなりに面白いのに

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 12:05:43.58

当面再起不能と思われてた勝頼がなんかあの軍みすぼらしくね？と笑われながらも
万の軍勢率いて徳川大逆襲をなんとか止める所まで含めて興味深い期間だな

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 12:22:52.86

>>825
kwsk

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 13:51:14.97

上杉謙信が遠征先から甥の喜平次に宛てた手紙で
「お手紙ありがとう。戦勝祈願のお守りが届きとても嬉しく思っています。
こちらももうすぐ暇になりますので帰りましたらまたお話しましょう
追伸：かえすがえすもお手紙嬉しかったです。また字が上手になったようなので、お手本を送りますね」
というものがある。この時に送られた謙信直筆の習字のお手本も現代まで残っている。
美しく丁寧な字でいろはを書いてあり、子の無い謙信の甥への細やかな愛情が伺われる。
謙信に育てられた景勝も後年一人息子の定勝に御手製の習字練習帳を送っている。

ところで謙信の喜平次宛御手製お習字ドリルはこれ一回だけではなく、
現存してるだけでもひらがなカタカナに漢字ドリル（朱で手書きされた読み仮名付き）
書状の書き方講座に家臣達の宛名帳だのあり、
最初のお手本も第一次関東遠征の最中に書かれたものらしいが、案外暇だったのか
よなべしてドリル作ってる謙信を想像するとちょっと面白い。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 13:59:18.86

このスレで軍神様がおかん扱いなのは伊達ではないｗ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 14:15:13.54

景勝（それより後継ぎの指名を…）

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 14:33:52.36

>>827
我らが将がこのような柔弱の将に負けるはずがない、正面突撃だ！と仰せです
皆の衆天あ・・・もとい大将の威光を信じて突撃じゃ！

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 14:43:37.39

そんな謙信さんも軍記物を信じれば、ＤＱＮ四天王も裸足で逃げ出す虐殺惨殺皆殺しマニア。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 14:54:51.33

まあ軍記だからね

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 15:55:20.28

>>826
勝頼は長篠後に若年や隠居や僧や農民でも戦える者は復帰参加して従軍しろと命令を出し
とりあえず軍を再建して遠江駿河救援戦に向かったのだが
武田軍が農民を連れてきてる、なんだかみすぼらしいと兵が噂してると
家忠日記に書かれちゃうくらいの姿だったらしい
しかしそれによって徳川反攻戦は高天神城と小山城-田中城防衛ラインで停滞し
当代記で手際のいい勝頼は侮れない将だとの評されたと。そんなかんじ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 15:58:39.37

あの信長も秀吉ねねの夫婦喧嘩をやんわり仲裁したり乞食に優しかったりで
公私じゃ別の顔を見せるもの

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 16:08:23.56

毛利元就も手紙だけ見てると
嫁大好き、息子可愛い、孫心配のマイホームじいちゃんだが、
実際やってることは、謀殺戦争大粛正だしなー。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 16:24:34.29

手紙での虫けら扱いは文面通りにとると中途半端に嫌な爺だけどなｗ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 18:43:07.74

>>834
封建社会じゃあ親族・配下の面倒見がよくないとあっという間に分列フラグが立つからなぁ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:05:05.69

>>833
なるほど勝頼かっこいいね
それにしても農民をつれてきてるとか言われてるあたり武田軍は兵農分離した戦闘のプロだったんだろうな
織田厨また敗北

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:13:02.98

>>838
この場合は軍装のことだよ。

だいたい兵農分離は現象に過ぎず、それで強いとか弱いとか、兵の動員に至るまで
何の関係もない。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:14:46.38

兵農分離はあまり関係の無い話だが？

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:18:30.46

兵農分離（笑）と本当は言いたかったんだけどあてつけに言ってやっただけｗ
農民は武具とか持ってないってことだろ　つまりそれまでは戦闘のプロだったから武具が揃ってたと

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:21:24.58

そういう変な争い持ち込むなよ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:43:22.02

単に敗戦後すぐで何とか軍としての体裁整えるのが精一杯で、武具やら整える暇なくてボロかったのを揶揄されただけだろうに。
つーか農民＝武器持ってないってなんだそりゃ～

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:54:10.60

武装がショボイから農民連れてきてるって侮ってるだろ

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:56:02.51

そりゃ武田軍の武威も落ちるわな
末端の兵士にみすぼらしいと馬鹿にされるようじゃ
立て直せないうちに滅亡か

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 20:57:48.39

まあ武装だけそろっても弱兵は弱兵
基本農民は最強だけどな

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:12:04.79

戦国最強は首切り茂吉と言う農民だったらしい。
17歳から戦場で戦い、57歳までの間に40数度の闘いに出て居る。
槍も刀も貸し出し品は一切手にせず、鎌一つで戦ったと記録に有る。鎌一つで一度の戦で7人を殺したとも言われてる。
あまりの残虐性と強さのため武将達から「首切り茂吉」と言われていた。
高禄で召し抱えたいと申し出た織田信長を前に、あさりと断り、年貢を免除して貰いたいと願い出た。
自分の申し出を断られ激怒した信長は斬りかかるも、茂吉は信長相手に蹴りを入れて倒して「やるならやんぞ！！」と怒鳴りあげたと言われている。
その後信長の領地で唯一年貢を免除された男として首切り茂吉は有名である。
かの秀吉も茂吉を召し抱えようとするも「秋だし狩ろうかな」と言われて引き下がったと言われている。
なぜ茂吉が首切り茂吉と言われるか、その自宅には今まで倒した男達の首が置かれており、その数は500を超えていたと言う。
一体人知れずこの男はどれだけの戦功をあげていたのだろうかと織田家中では伝説的な農民であった。
40数度の戦に出て、生き延びた首切り茂吉。有名ではないがまさに最強であり多数の戦をした男である。
57歳の時、ついに茂吉は関ヶ原にて可児才蔵との激戦の末、首を打たれたと言う。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:13:32.21

蹴り倒される信長（笑）

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:16:08.74

しかし首切り茂吉のコピペって有名な割に、
まとめスレ見たら茂吉の話がまだ載ってないような気がする

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:17:18.46

よその争い持ち込むバカは居るわ、2ch内のネタスレで作られたネタ持ち込むバカは居るわ……

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:18:26.45

槍相手に鎌で激戦とか人間じゃねーな……

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:19:54.31

あ、２ちゃんねるで作られたネタだったのか
さすがにオーバーすぎるけど、元ネタがあると思ってた

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:23:55.18

あるだろ　伊勢長島で半裸で餓死寸前の非武装農民相手に織田軍壊滅とか

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 21:34:47.54

そろそろ春休み突入した大学が多いだろうから、バカが大量に湧いてきても、
まあしょうがないかと。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 22:05:34.63

首狩り茂吉のコピペはネタとして好きなんだけど言葉遣いが戦国期の農民ぽければと思う
まあ、このスレでそう言うのは不粋かもしれんけど

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 23:10:41.76

天正19年(1591)2月、千利休が豊臣秀吉の怒りに触れ切腹した。死地に赴く利休を細川忠興と古田織部のみが
見送り、秀吉の勘気を恐れず師を見送った二人は、数寄者として大いに名を上げた。

同じく利休の弟子であった蒲生氏郷は、二人に後れを取ったことを、深く後悔した。
そこで氏郷は、利休の養子・千少庵をかくまい、徳川家康・前田利家等、有力者に千家赦免を願い出た。
（早く、早くお許しをいただかねば・・・）

懸命の嘆願が実り、ついに文禄3年(1594)千家再興の許しが出され、秀吉が没収していた利休の家財・茶道具が
少庵に返還された時、氏郷は病の床に着いていた。

文禄3年2月、氏郷重体の報を聞いた少庵は、ただちに伏見蒲生屋敷に駆けつけた。
死相の濃く現れた氏郷を、あえて少庵は激励した。

「ま、まだご回復半ばと見えまするな。貴方様は、まだ若い上に文武両道たる事、日の本に一、二の将におわし、
皆々大切に思っております。失礼ながら、ご養生がおろそかと見えますぞ？ご油断無きよう。」

氏郷はこれに答えず、一首の和歌を少庵に示した。

“限りあれば　吹かねど花は　散るものを　心短き　春の山風”
（花は、いつかは散るものを、この氏郷という『華』を散らさんと、春の山風が吹き付けて来よるわ。
運命とは、気の短いものよ。）

「・・・殊勝なお心掛け。」
氏郷の『辞世』を見た少庵は、思わず落涙し、「さ、されど」その上で涙を押さえ、返歌をしたためた。

“降ると見ば　積らぬ先に　払えかし　雪には折れぬ　青柳の枝”
（貴方様は、散り行く花などでは無く、積る雪にも折れずにしなり、ついには払う青柳にございます！
しっかりなされませ！）

返歌で氏郷を叱咤して、少庵は蒲生屋敷を後にした。（長夜茶話他より）

少庵の激励も空しく2月7日、蒲生氏郷は世を去った。享年40。
少庵の孫・江岑宗左の言行録『江岑夏書』において、蒲生氏郷の名は『利休七哲』の筆頭として書かれている。

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 23:12:21.35

>>853
いやいや、一向衆徒武装してるだろw
本願寺も雑賀衆も金あるし

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 23:20:08.20

>>857
降伏開城した後だから武装解除されてるかな

**人間七七四年** · 2012/02/09(木) 23:32:59.50

開城退去は武器は持ったままだろ。武器は私物だし。
武装解除は近代以降の概念

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 00:28:26.09

>>856
氏郷の辞世の句はこの時代の武将のものとしては屈指のものだと思うけど、
これに対する返歌があったんだなあ。

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 00:56:32.02

少弐政資の辞世が好き

花ぞ散る思えば風のとがならず
時至りぬる春の夕暮れ

花の散り様にもいろんな捉え方がある

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 01:14:25.83

確かにいい句だな・・・さわやかだよ

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 11:06:30.08

少弐は戦死の家系だよなあ

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 20:07:57.08

少弐家は戦になれば当主が魁するような家風だったんだろう。
そうとしか思えない当主の戦死率。
爽やかなまでに無常を受け入れる辞世と言い、
鎌倉以来の武家の名門の武士的な上品さがある

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 20:34:56.44

ライバルの菊池が勤皇の誉れ高いぶんその割を食らった評価受けてきた感じ
菊池が没落した後に台頭してきたライバルが大内というのもまた

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 21:29:41.09

少弐家当主「私が死んでも代わりはいるもの」

**人間七七四年** · 2012/02/10(金) 21:32:16.18

まあ少弐氏の場合、当主古人云々よりその官位である大宰少弐の方が
本質だった節は確かにあるｗ

**人間七七四年** · 2012/02/11(土) 01:31:42.04

>>867
だからこそ大内義隆は上官の大宰大弐への任官を望んだわけだｗ

**人間七七四年** · 2012/02/11(土) 04:42:23.16

>少庵の孫・江岑宗左の言行録『江岑夏書』において、蒲生氏郷の名は『利休七哲』の筆頭として書かれている。
逆にゲヒ殿は七哲の中で底辺扱いされたり
下手すると金森長近(こちらは長子の道安を匿った)あたりと入れ替えられてたりで
千家の後嗣からはあんまり好かれて無いっぽいね
利休の気概を一番濃く受け継いだのは織部だと思うんだけどねえ

**人間七七四年** · 2012/02/11(土) 07:32:15.79

>>869
そういう位置だからこそあれだけはっちゃけられたのかも知れんよ。

**人間七七四年** · 2012/02/11(土) 07:40:21.05

蒲生氏郷は肉体は衰えても志は健在だったんだろうな
オレの今の心境は少弐政資に同感する･･･

**人間七七四年** · 2012/02/11(土) 07:47:44.65

>>861
そういや「死にともな」のオリジナルって結局誰のどれなんだろうか。

**人間七七四年** · 2012/02/11(土) 17:01:18.28

元亀2年（1571）、毛利元就死去。
ここで名実ともに毛利家当主となった毛利輝元に対し、一族・家中から新たに輝元への忠誠を誓う
誓紙が提出される。

ここで叔父・小早川隆景からの誓紙の内容を見てみよう

『日頼様（毛利元就）、常栄様（毛利隆元）より続く筋目のこと、勿論忘却するようなことはございません。
別して最近聞き及ぶところには、このような私の心中も、輝元様に相通じているように承っております。

一、私に対し、疎かにする気持ちは毛頭なく、今まで以上に懇意にしたいとのお言葉、忝く思います。

一、私が知っていることは全て申し上げ、毛利家内部の情報は一言も外部に他言しないこと、
　　　これは既にご存知だと思います。
　　　どうぞこれからも思っていることは全て、御心隔て無くおっしゃってください。
　　　私からその情報を漏らすことは断じてありません。

一、当然、我ら一族の者は色々なことを輝元様に申し上げます。ですが、これは許容できないと
　　　お考えになったことは、どうぞお気遣いすることなくそうしてください。

　　　第一私の認識は、こんな事を今更申し上げるのもかえって隔たりがあるようですが、
　　　私は輝元様お一人の他に、頼るべきもののない身上でございます。
　　　私一代に対し、大小のどんな事においても御見放しなく、深重なるご憐憫を
　　　頂いていること、忝く思っております。

　　　毛利家の筋目という意味でも、私個人の冥加という意味でも、輝元様に対し無二の忠誠をなす
　　　覚悟であります。

右の意趣に偽りがあれば、日本国中の大小の神々、特に当国の厳島大明神、八幡大菩薩、天満大自在天、
氏神様、それらの罰を蒙るでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　　左衛門佐　隆景（花押　血判）
元亀二年八月五日
輝元様』

輝元に対する隆景の心情、隆景・輝元双方の、お互いへの気遣いがかいま見られる史料であろう。
（毛利家文書）

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 01:25:49.67

しかし、必要とあらば容赦なく殴る景さまｗ

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 01:29:28.10

>>874
一応その他家来に見えないところでな。

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 02:10:12.91

人目につかない所で叱る気遣いは現代にも通じるな

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 05:53:15.01

たしかに。
人前に晒して説教は現代でも謀反フラグ。
それやる上司は一気に人望なくす

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 11:15:41.72

殺してしまえ女陰伽す

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 13:09:42.60

女陰イカロス？エロいのうお主

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 17:46:22.85

後のイカロス出版社である

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 20:25:55.08

1577年、北陸地方の平定を任されていた柴田勝家のもとに援軍として派遣された羽柴秀吉は
勝家と意見を対立させた末に無断で戦線を離脱した。この事に激怒した織田信長から秀吉は謹慎を命ぜられてしまう。
この時秀吉の弟の秀長も謝罪と釈明の為に安土城を訪れた兄に同行し、控えの間で待機していたのだが、共に来ていた浅野長政は

「秀吉は切腹させられるのではあるまいか・・・」

と気が気でなく、蜂須賀正勝に至っては

「もはや生きて城を出られぬかも知れぬ。だが、わしは無抵抗で死ぬつもりはない。」

と短刀を握りしめる始末で、室内の緊張感は高まっていた。すると、兄の窮地であるにもかかわらず冷静さを保っていた秀長は
おもむろに扇を開き、庭に咲く菊の香りを室内に届けるかの様に無言で仰いだのである。続いて竹中半兵衛が

「控えめに咲くあの菊の様に、我々も驕らずにいれば誠意は通じるでしょう。」

と静かに語ったため周囲も落ち着きを取り戻し、やがて秀吉が許されたこと知った一同は手を取り合って喜んだという。

「武功夜話」より、扇で皆を落ち着かせた秀長の逸話である。

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 20:57:40.35

武功夜話での蜂須賀を始めとした川並衆の信長嫌いは話として面白い。
荒くれ河川労働者と信長じゃ気が合わなさそうだし

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 21:06:27.86

>>877
大衆の面前で東京０３に説教した紳助。

その後、紳助引退。

なるほど

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 21:45:40.24

確かに、荒くれ河川労働者じゃ秀吉の方が相性良さそうだね
荒くれ労働者の後家なら家康にお任せだけど

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 21:53:30.47

蜂須賀、前野は秀吉と苦労を共にしてそうなのに扱い悪いな

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 22:02:42.52

>>885
蜂須賀さんなんて明治に至るまで盗賊の子孫扱いだったはず。

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 22:13:34.71

蜂須賀さん明治には侯爵まで上り詰めているぞ
明治天皇に冗談でからかわれはしたけど(笑)

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 22:22:54.04

明治天皇にからかわれた蜂須賀さんは、徳川家から養子に入ったので、蜂須賀の血筋じゃ無いのに可哀相に。

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 22:26:07.24

そもそも蜂須賀の盗賊伝説は江戸中期以降、絵本太功記の創作から。

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 22:55:37.70

蜂須賀侯爵
「陛下、お言葉ですが、
そもそも蜂須賀の盗賊伝説は江戸中期以降、
絵本太功記の創作でございます。
まして私は徳川から蜂須賀に養子に入った身。」

明治天皇
「･････（いや、実際煙草とられてんだけど）」

な三河武士な展開にしてほしかったなｗ

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 22:57:04.31

まとめサイトのその話の解説では
実は明治天皇に蜂須賀小六の血が流れてたという、衝撃の事実が

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 23:02:19.91

要は家風の問題であって血が云々ってあまり関係ないんだけどね、日本では。

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 23:25:04.25

家柄も教養もばっちりな幽斎さんが油を盗んだり柿を盗んだり（ｒｙ

**人間七七四年** · 2012/02/12(日) 23:53:05.26

結局どこも戦国からの血筋は残ってないんでない？
大名家も養子ばかりだしな。幕末なんか水戸家からの
養子ばっかり

そういう意味で水戸家最強だな。水戸藩は幕末前半で消えたけど
そのあとの将軍や主要な藩の藩主は水戸藩系ばかり会津や桑名の
松平、尾張の徳川も親父かその祖父が水戸家出身だから
それ含めると越前松平を超える最強の連枝集団だな

**人間七七四年** · 2012/02/13(月) 00:06:43.93

島津とか毛利などの外様大名は血が残ってるんじゃ？

**人間七七四年** · 2012/02/13(月) 00:30:16.11

足利(喜連川)は養子入ってるのかな？