258の続き

煽られた三人組は十時に切りかかってくる。
十時は尺八でこれを受けて刀をはじき飛ばした。
それでもまた切りかかろうとする三人組に嫌気がさしたのか
「この蠅がぁ!幾ら言っても分からんならもう許さん!」と、彼は言った。
このあたりにくるともう自重の欠片すらない。
「うるせえ!虚無僧のくせに生意気なんだよ!」
これが三人の最期の言葉だった。
再度切りかかろうとした三人は一瞬のうちに刀を奪われ、
その刀によって一人残らず真っ二つになっていたのだ。
かくして十時のならずもの退治は幕を閉じた。

しかし江戸のド真ん中で殺人を犯したのである。
すぐさま十時は奉行所へ連行された。
そして自分が立花の家老であること、主君も江戸にいることが、取り調べにより発覚してしまう。
幸い十時は正当防衛として罪に問われなかったが、豊臣恩願の元大名を江戸に放置する訳にもいかないため、とりあえず本多正信が宗茂のもとを訪れることとなった。
この会談により宗茂が秀忠のお相伴衆となることが決まったとか。
ちなみに十時さんは土井利勝さんから町奉行を通しベタ誉めされたそう。

結果論&うろ覚えで申し訳ないです