信長がとりあえず狙ってた地位は「不登極帝」。
それは五宮の猶子化で明らか。
五宮即位で織田家は「氏の長者」として天皇家の上に立つ。

しかも皇位継承順位さえも、信長の一存で破壊。
一旦既成事実化すればそれは慣例化し、天皇家は未来永劫織田家の傘下という屈辱に甘んじる。

加えて朝廷は新帝の安土出御により自然消滅というか解散。
帝を失う公家衆は特権階級としての既得権を失い平民化。

織田政権下において「特権階級」なんて必要無い。
それは楽市楽座で有名な規制緩和の経済政策や実力本位の人材抜擢という軍制でも明らか。

信長の基本政策は自由競争の能力主義による社会の活性化。
つまりは身分制の打破。
よって公家衆なんて無用の長物。

これがどれだけ彼等にとって戦慄すべき悪魔の所業か想像に難くない。
これで本能寺の変の背景が簡単に読み解ける。