>>498
義元が重用するかどうかは、先の話だと思う
降伏した豪族・国人衆は、最初は当然、今川家の家政における地位は高くないだろう
戦になれば、今川譜代の大将の与力や組下という立場で、参戦することになる
しかし、「本領安堵」で降伏するので、今持っている軍事力・経済力を当面は維持できる
それを維持し続けられるかどうか、そして準譜代化して家政に関与できる重臣に
なれるかどうかは、本人の実力次第
武田家における小山田氏、真田氏、諏訪氏、木曽氏みたいに重臣・有力国人として
定着できる場合もあれば、占領地が安定すると邪魔になって粛清されたりする者、
降伏後に再び叛く者もあるだろう
実力重視の織田家においても、斎藤系の西美濃三人衆、浅井系の阿閉貞征・磯野員昌、
朝倉系の朝倉景鏡・朝倉景健・前波長俊・魚住景固・溝江長逸・富田長繁、畿内の
三好義継・池田勝正・伊丹親興・松永久秀といった降将たちは、サバイバルに成功した者
もあれば、粛清・反乱・自滅した者もいる

問題は、「地元民」じゃない降将
森可成や滝川一益、下っ端では木下秀吉のような尾張にバックボーンを持たない者は、
城ごと寝返るとか効果的な転向方法をやらない限り、降伏後はよほど低い地位から
今川家におけるキャリアをスタートしなくちゃいけなくなる
そして、手柄を立てようにも、上記の豪族・国人衆のように固有の軍事力がないので、
今川家からの借り物の少数の兵を使って地道に軍功を挙げていかないといけない
年功序列、血筋・筋目重視の今川家では、滝川一益などはかなり厳しいだろう