とりあえず徒手空拳から頑張って六万石位切り取るだろ。わりとどうでもいい辺境の地方で
そのぐらいで小田原の陣が起きるから先見の明がある俺はすかさず臣従して本領安堵
辺境の小大名だから秀次事件にも朝鮮出兵にも巻き込まれずにのほほんと豊臣政権を遊泳生き残る
(この辺で正式に志摩守あたりになる)
秀吉死後は勢力拡大と天下に躍り出るために西軍に参加。関ヶ原に布陣したいが辺境なので本国で頑張る
終結後は辺境の小大名だから別にどうでもいいと改易放免大坂の陣まで諸国をうろうろ
冬の陣に復権をもくろみ大阪城に入城。夏の陣は巻きこまれてほろびたくないから近くまで行ってうっとり眺めて帰る
戦乱が終わっちゃたので放浪中に覚えた技術を使って小さい菓子屋を開店(おもな商品はかすていら)
俺は昔猿太閤にもあったことあるし〜と吹聴しながら事情を知らぬ近所のガキにほら吹き爺と親しまれながら余生をすごし
暇にあかせて自分の体験を文章に残す。最晩年に島原の乱が発生
好奇心を抑えきれずに老体を押して見に行く。しかしそれが祟り体を壊し倒れ乱終結数か月後に
「みたいものは全部見た。面白い遊戯だった」と最期の言葉を残し死去
残した記録文は「信憑性はともかく筆者の好悪の情が出すぎで一級資料とは言い難い」と後世評価され大河にも出ず
稀に戦国板にスレが立つもののレス数60前後で落ちる、そんな大名として残るより幸せな人生を歩んでやるぜ


俺はやればできる子だから