さて、さて…花は…ん…、それぞれ全国の名産地から運ばせた…。
庭園や茶室の設計にも問題はない…うん、風流さね。
それに…一番大切なこと…ほれ、毒草の存在を人に気取られぬように
設計者の口封じも…勿論すませた…。

くくくっ…計画通り…

そうだ、肝心の名前がまだだったねえ。
…彼岸花。彼岸花がいい。
もしも毒草の世話になって常世に行くような客が出たら、
名前のとおり彼岸花を手向けてやるとするかねえ。
それもまた、風流…

喫茶「彼岸花」…十五夜の丑三つ時を以て…開業さ!