>>956
新井白石が景勝との関係を指摘しているのは有名。これをもって
男色関係があったことを決めつけることはできないけど、戦国大
名のたしなみから言っても、兼続との面識がないと思われる謙信
はともかく、景勝との関係を否定しきることは逆に難しい。景勝
には男色を好んだという逸話もあるし。

拒否反応を示すのは現代人の感覚としてしょうがないけど、主君
の側としても「男色の知音」は主従関係の強化に役立った面もある。
当時、それは恥ずべき関係でもなんでもない。ただ、兼続は男色関
係にあったから出世したのではなく、むしろ重臣の子だったから、
幼少より景勝のそばに仕えて関係を強めていたとみるべき。

とはいえ、それをドラマで描くべきかは別の話。現代の我々には
「男色の知音」によって厚い忠義を誓うとかそういう感覚は理解
できないから。それよりは友情に近い関係を重ねることのほうが
しっくりくる。