〜出雲・月山富田城〜
祐光「お久しぶりでございますな」
祐光「さて、本題でございますが、当家は松枝家と争う気はありませぬ」
祐光「しかし拙者と話そうともせずに松枝殿は出雲へお帰りになった…此度は、松枝殿に同盟する気があるかないかを確かめに来たのです」

〜甲斐・駿河国境、武田信玄の陣〜
信玄「理由?駿河や遠江を獲りたいからじゃよ」
信玄「奥田殿も駿河なり美濃なりが欲しいゆえに軍を動かして居るだろう?それでわしに対して軍を退けとは納得いかぬな」
信玄「ではとっとと伝えて来い、駿河のうち幾らかを寄越せば軍は退くとな!」
・・・
信玄「甲斐まで後退せよ!殿軍は奥田の反撃を食い止めるのだ!」
武田・上杉勢4万、後退。下山城まで退却。

〜駿河・由比、久慈弘忠の陣〜
弘忠「さて、奥田に書状を書くか…」

奥田右中将殿へ

此度は武田のせいで酷い目に遭われたそうですな。
さて、援軍についてござるが、相模は兵部卿以下賊の巣窟となっております。
ここは、相模の北条に中立を確約させた上で甲斐を突破し、かの地に拠って相模を睨むか、一旦軍を解散して単身安房へ渡り再起を図るか、しかございませぬ。
よってここは奥田殿の要請を尊重し、援軍を送ることにいたしまする。
今しばらくお待ちくだされ。

久慈大宰大弐源弘忠