延沢の謀反により、天童が滅亡し、その重臣草刈将監を戸部･田村に暗殺させた義光。
さらに白鳥の幼い姫と義康の婚儀と自分の仮病で山形に呼び寄せ白鳥を暗殺。
さらに白鳥と婚姻関係の羽柴に「山形殿の偽今に始らぬ事ぞかし。正しき我子の舅を討ちし程の無道の大将」と呼ばれる。
さて、7人で取り囲んでの延沢暗殺に失敗して桜の木に逃げ出した義光のその後。
義光の姫を延沢又五郎に嫁せんと契約はし給へども、未だ若年なれば、送り給わず。
いかにもして、延沢を討んとし給ふよし、疑心するもの多かりけり。
其の後も所々の狩場へ伴ひ給はんと使ありしに、
信景虚病して出づ、数寄屋にて濃茶ふるまひ給はんとあるにも出ざりけり。