謙信は基本的には戦術家だよ
戦術的に圧倒的な強さで政略的戦略的な弱さをカバーしてた

謙信は北条を滅ぼすつもりなんて最初からまったく無かった
関東管領に就任したのでその役目に忠実に働いただけの話
北信濃で武田と長年ドンパチやったのも村上や小笠原の頼みを受け入れただけの話
越中は鬱陶しかったけど
北条に限らないが不埒な奴を成敗!する桃太郎侍こそが謙信の戦争目的
あとは、自分は強いんだぞ!偉いんだぞ!という多少の自己顕示欲が行動理由だな

それ以上でもそれ以下でもないところが上杉謙信の上杉謙信たるゆえんと同時に限界



早い話がK-1戦士相手に、お巡りさん(=謙信)が機関銃で牽制するようなもんだ
ふつうに撃ちまくってたら機関銃の弾倉が尽きて、
後はじわりじわりと負けていくのが関の山なんだが、謙信には銃弾を補充するだけの経済力もあった
これが彼の押しつけ正義と自己顕示欲のための戦いを生涯にわたって可能とした理由だな

こんなバーサーカーみたいな戦闘狂にいちいち付き合ってられんよ!と、
一線退いて恭順の姿勢を示し続けたのが織田信長(人質養子の約束に次から次へと貢ぎ物を)
いやいや我こそは戦国最強である!!!!と正面から受けきったのが武田信玄
信玄は謙信の相手をしてたから中央進出が10年遅れた
何としてでも同盟を結ぶべきだった