戦った相手が問題だろう。

例えば、9百で、本当に2万の兵を倒せるか?それは無理だ。
はっきりいって無理だ。では、どうしてそんなはったりが言えるかというと、

それはごく一部の隙が多い部分を中央突破して、大将をおびやかしたとか、
采配が下手糞な大名の兵が分離したとか、局地的な部分を指すんだよ。

混乱させられたり、相手の兵が本陣の自分にせまってきたら、臆病な大将は
「ひけえ!ひけえ!」と簡単に退却する。それが誇張された結果。

つまり、一時的に体制を建て直すために退却したわけで、9百で9百の兵が負傷したとしても
決して退却した1万9千が傷ついたわけではない。

本当に2万の兵を倒したわけではない。外側で傍観してた兵が1万9千近くいたにすぎない。

3百の兵に混乱させられたからと、今川氏真10万が退いても誰も驚かない。
一つは大将の器の問題、もう一つは、退却したとしても、体制を建て直すための退却は、勝利のうちに入らない。本当に9百で2万を倒すなら、その領地ごと占領していかないと説得力がないし、そんなことが可能なら、1年で天下を取ってるはず。戦術的要素は返って少ない。