>>957
功という点では黒田と細川と小早川あたりが
対抗馬なわけだが、その比較でいったら、福島に「功一等」を与えるよ。

漏れは基本的に、戦術的評価をしているので「功一等」は関係ない。

はっきり言うが、福島は関ヶ原において戦線維持以外の戦術的貢献は
していない。その状態で多少は評価されるのは他の東軍諸将が
よりひどかったという事でしかない。

左翼の福島は宇喜田勢と当たるには小勢である。
もっと言えば、関ヶ原は東軍・西軍ともに右翼に兵力を集中させていた。

つまり、右翼を持って戦線突破をはかるか、小勢の左翼に予備兵力を
集中させての戦線突破というのがセオリー。

つまり、多少なりとも、敵をかき乱して予備兵力投入の機会を作るのが
左翼主力の福島の主任務なわけだが、それに失敗した。

緒戦というあまりに大事な時に後退したのが非常に大きい。
なぜかって言うと、兵力の少ない左翼の予備兵力投入の機会は
緒戦にしかないから、実際これ以降東軍は戦線維持の為の消極的な
予備兵力の投入しかしていない。

つまり、戦術的評価で言えば+でもなく-でもない。福島は0。
福島を除けば−が殆ど(そりゃ6000の石田相手に翻弄されているだもの)

福島の名誉の為にいうが、6000でもって宇喜田勢と緒戦で突っかかるのは
判断として悪くない。自分達よりも歩いた西軍が野戦築城して準備万端と
迎撃体制を整えていると予測していないだろうし、霧が出ている状態
で攻撃側に有利なわけだっただし。

この時期の一般的な軍勢の装備からすると、あの場面で突撃すると、
福島じゃなくても“ああなる”。実際に同じ時間帯に黒田も同じような
目に石田勢にあっている。