>>976
「西国の国造が皇別よりも、祖先不明が多く天皇との繋がりを強調せず
独立性が強い。一方東国は、天皇家と結びつくことによって権威を
維持していた。」と直木孝次郎氏が云われるよう東国は近畿王朝の権威が
好きじゃ。東国隷属縦社会は古代からその傾向はあったんじゃろう。
西国は独立性が強いけー、筑紫の磐井の乱も起きるよ。近畿政権からは、
信用されん。東国の権威に服従する忠誠心ゆえ、蝦夷の俘因や徴発された
東国人を防人に使うた訳じゃ。近代郷土兵団でも広島・名古屋・熊本・
仙台の師団は各作戦にエース主力級として活用されたが、戦歴に乏しい
仙台師団が実績以上の評価をされとるんは、東北・越後兵の忠誠心を
軍司令部が信用した部分も大きかろう。時代の差は多少あっても、
悪党・ごろつき的「個」を主張する集団より隷属縦社会の命令に忠実な
集団の信頼度は強い訳で、戦闘下手であっても東国・東北からの奴隷兵を
信用しただけじゃ。
逃げる鹿を追う王朝貴族型の武士の鹿狩猟たァ、山の猪や熊、海の鮫が如く
対決して来る相手とサシで命を賭けて闘うんが本来の狩猟者じゃ。
(農作物に被害減少や食糧確保の為、落とし穴のようなワナを使うんは
本質じゃない。)本当の武士の心を持っとるんは職業武士じゃのうて、
命を賭けて野生生物と闘う漁夫や猟人の方じゃ。