木曽馬が大人しいと言われるのは、現代に残っている木曽馬が、
明治〜昭和のお百姓さん達が大人しさと扱いやすさを優先して
こっそり繁殖させていた農耕馬の子孫だからだろ。



明治時代の記録では性質がよろしくないと書かれているし
当時は木曽馬と言っても、その気性は様々だったのだろう。

木曾馬は西筑摩の山間の馬にして粗食に堪え剛健
能く山地を跋渉するに巧みなリ
體格は矮短、三尺七寸乃至四尺四寸にして頭は重く
眼は小に、頸は厚く躯幹長く、尻は傾斜して四肢軽細
関節強靭、蹄小にして其質堅牢なり
青毛多く駄用に適するも性質柔順ならざるもの多し