鉄砲伝来のように、最初に鉄砲その物について良く知らない権威者が定義・解説してしまうとその後の修正は難しく(ポルトガル人→倭寇→?)、適切な解説書が出てこないことは不幸である(日本人は権威に弱い)。
硝石についても同じことが言え、権威者は良く知らない、または調べていないためか「硝石=鉄砲薬」としか捕らえておらず、頭から国産は無くて輸入品として技術史上いい加減に取り扱っています。
硝石の鉄砲薬と医薬品以外の用途について書かれたものはありません(日本国内に)。
日本は古来より朱の国・鉛丹の国であり、錬丹術があったと思っています。
鉄砲と同様に硝石についても適切な解説書が少なく、>>609 さんが硝石製法について『糞便を醗酵』と誤解されているのも無理はありませんが、江戸期の硝石製造については「板垣英治」さんの論文を読まれたら良いと思います。
http://hdl.handle.net/2297/7422 「塩硝及び硫黄の生産」
http://hdl.handle.net/2297/7434  「硝石の舎密学と技術史」