▼火縄銃について語ろう▲
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0458S字型金具
2010/08/01(日) 01:27:25ID:ChRPR7v2『種子島にて鐵砲製し始めし事南浦文集に委しく見えたり始は筒の底を子ヂにする様をしらずして只底を張りふさぎたるなり此の事も彼の文集に見えたり
薩摩人丹生兵衛恒好が談に今鹿兒島の城下に昔の種子張の鐵砲もち傳へたる者間々有り其の筒の底は子ヂに非ず作付けに張り塞ぎたる物なりといへり』
上記は、江戸時代中期の伊勢貞丈が「ネジ尾栓ではない火縄銃の存在」を記述し、「火縄銃にネジ尾栓は絶対必要条件ではない」ことを示している。 >>390
井沢さんの逆説の本のP136〜137に尾栓について、私が理解不能な事が書いてある。
『(前略)また火薬滓も暴発の原因となる。中に残っている滓の高温によって銃身の「焼き」が戻ってしまい、もろくなるのである。
金兵衛が最初に造った銃は、よく筒底の部分が破裂した。そこは文字通り「目の前」にあるから、下手をすると頭が吹っ飛ぶということになる。
ところが、ポルトガル人の銃はそういう事がまったくない。しかも、不発もない。ということは、筒底を好きな時に開けて掃除ができるうえに、一度閉めたら火薬の爆発にも耐える「技術」があるということだ。
金兵衛は底を塞ぐのに、伝統的な方法では最も強度の高い「焼き締め」を行なった。つまり「焼き入れ」で塞いだのだ。しかし、それでも暴発するし、(後略)』
火薬滓が暴発の原因となるならば、井沢元彦さんは「早合(はやごう)」の存在を無視しているし、「銃身の焼きを戻す」には、1回数グラムの発射薬の発熱量ではおかしい。
破裂は、銃身底部の強度と発射薬量との関係によるのものでネジ尾栓と直接関係がなく、「不発もない」と、どこにこのようなことが書ける根拠となる文献や事実はあるのだろうか?
また、井沢さんは、P135で『その穴は細いとはいえ銃身の中まで通じているのだから、水などが入ると銃が使用不能になる危険がある。そこで普段は蓋をしておく。』と書いて、
「火蓋」は水の浸入を防ぐために在ると思い込んでいるが、銃口のほうが「その穴」よりも圧倒的に大きく、水が浸入する。
尾栓など火縄銃についての誤解の原因は、盲目的に「鉄炮記」を信じて(採用して)日本の銃砲史が創作されているからである。
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