戦国時代にもっとも使われた武器はヤリだ。4〜6メートルの長ヤリを持った
歩兵部隊の密集方陣。これは敵から見るとでっかいハリネズミの様で非常にお

っかない。これに攻められると騎兵も歩兵も串刺しにされるだけで歯が立たな
い。これに弓隊、騎馬隊、鉄砲隊を組み合わせるのがもっとも一般的だった。

またヤリ隊のもうひとつの利点は非常に安上がりだと言うことだ。なんせ短い
刃物を木の棒の先にくくり付ければいいだけだから作りが単純で金属の部分が

少ない。その上操作方法が簡単で農民兵などでもすぐ使いこなせる。実際世界
史でも火器の発達以前・歩兵の集団戦法が発達するとその最終段階はほとんど

長ヤリ隊の密集方陣になった。