信玄や、その他の全ての大名にみられる
領土拡大による配下への禄の増大は、言って見れば今と同じ資本主義だよね
給料を多く貰えるから、多く働く・・
そしてその為には、さらに、より多くの領土、資本が必要とされる
その極め付けが信長であって。
彼は超合理化であっても基本は信玄や、その他の大名と何ら変わらなかった
要は、数を増やし兵を増やし領土を増やす・・
高度経済成長によく見られるような、生産に次ぐ生産、薄利多売による業務の拡大
しかし、謙信だけは違った。彼は拡大による勢力の増大ではなく
希少が故の価値。ブランド感という、当時、他の大名になかった全く新しい価値観を造りだしたんだ
勢力は増えなくても、クオリティーを高め上杉軍をブランド化することによって
他の大勢力と同等、もしくはそれ以上の力を身につけた
例えるなら、トヨタやホンダにみられるような大衆車とフェラーリの違いみたいなものだ
生産性は悪くとも、その価値観がある限り、絶対に崩壊しない
技術性やサービス性だけでは絶対賄えない信頼や付加価値という強さを生み出した
謙信は、言うなれば今のブランド志向の先駆け。パイオニアだね
しかし、それは見てくれだけのブランド志向じゃなく、
本物だけが放ち出す、本当の価値観だったんだ