>>507
一般相対論で要請しているのは「その場での光速を超えない事」。
例えば時空にマス目を張ったと考えよう。 普通の時空ではこのマス目は何処でも同じ大きさをしていて、
光はこのマス目の中を45度、つまりマス目の対角線の軌跡を描く。
分かると思うけれど、方眼紙のどこで方眼の対角線をとっても45度。

ところがカー・ブラックホールの場合は空間自体がひきずりまわされている。
つまりマス目の幅やら潰れ具合が場所によって違う。
そうすると、ある場所から見ると他の場所のマス目は歪んでいて潰れていたり、引き伸ばされていたりする。
この状態でも光は「その場所でのマス目の対角線に沿って」移動していく。
すると自分のところと比べてマス目が伸びている場合、自分のところでの光よりも速く移動する事になる。