年間1兆円以上ロボット開発にお金を投じるべき?
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0034名無しの学生
2006/04/17(月) 10:08:32ID:MztsxMbV発展的社会貢献主義はデファクトスタンダードといわれ、例えばビデオにVHSとベータとがあって、
シェア争いでVHSが広まったように、技術が性能によって標準化されることで、安全主義というのは、
デジュールスタンダードといって倫理的な決まりで、実質的に強制力を持つもので、これを無視すれば
先ほどのPL保障などにより、会社はつぶれてしまいます。デジュールスタンダードは国際標準化機構の
規格ISO12100の設計者の基本原則によって定められており、守らないわけにはいけない状態にまで
なっています。現に、2000年だったと思いますが、ある日本の大手メーカーの洗濯機がシンガポール
に輸出されました。ですが、シンガポールの認証団体が輸入を拒否しました。なぜでしょうか?その日本
の洗濯機は運転中にふたを開けたらブレーキがかかってドラムが止まるという構造だからです。日本では
当たり前のものですね。ですが国際的なの考え方では、ふたを開けてから止まる構造ではなく、ドラムが
止まってからふたのロックが解除され、はじめて開く構造でないと認可されないのです。ブレーキの性能
がいくら良いとは言え、いつ制動力が弱まるかが予知できず、安全とは判断できないからです。
世界にはさまざまな人がいて、体が不自由な人、教育をまったく受けていない人、間違った使い方をする人
などさまざまで日本人の常識は通用しないのです。みんな教育をうけていている優秀な日本人が使用してきた
日本製品を世界の人々に使ってもらうためにはデジュールスタンダードの考え方が必要なのです。もし、
その洗濯機のふたを開けて、まだ回転中のドラムに巻き込まれる事故が起きた場合、間違いなく莫大なPL補償が
待っていて、社会的信用もなくすでしょう。
せっかくの良いものもPL保障に怯えて商品が世に出せないというのは設計者にとってはなんとも悲しい話です。
だから、国際規格に沿った設計をなすことでリスクを洗い出し、最大限の軽減対策を行い、残ったリスクを使用者
に委ねることで、設計者はPL保障から解放されるのです(PLP)。
ですから、世界の流れは30さんのいう「安全主義」→「発展的社会貢献主義」、ではなくて
「発展的社会貢献主義」⇒「安全主義」になると思います。
30さんの考え方は、まさに日本人がゆえの考え方で、まだまだほとんどの日本企業はいまだに
抜け出せないでいます。しかし、この考え方を脱して初めて世界で技術力、競争力ともに優れた日本国になると思います。
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