◎マイクロマウスとは
 マイクロコンピュータや各種センサなどを内蔵し、自分の力で迷路を走り抜
ける小型自走車です。どのような性能を持っているのか、実際の競技会の様子
で説明します。

1.迷路と競技の方法
 迷路の大きさは、全体が3m×3mあり、その中に16×16区画の通路(
通路の幅は18cm)から構成されています。形などは事前に知らされておりま
せん。出発点に置かれたマウスが、自分だけの力で、中央にあるゴールにどの
ようにして早くたどりつくか、時間を競う競技です。

2.探索走行(マウスが自分でコースを調べる)
 マウスは迷路の様子を自分で調べます。出発点におかれると、ゆっくりと進
みながら迷路の様子を覚えていきます。
 そのあと、どのコースを通れば一番よいか、スピードをどのくらいにするか
などを計算します。(人が迷路の情報を与えるのではありません)

3.最短コース走行(タイムトライアル)
 コースの状態を覚え込んだマウスは、一気にパワーを全開します。探索走行
とはうって変わったスピードで、迷路をすばやく右に折れ、左に折れしながら
ゴールにたどりつきます。
 もちろん走行に必要な電源の外部補給や、有線無線による外部コントロール
は一切できません。

4.まとめ
 重ねて述べますが、マイクロマウス自分で判断しながら迷路を進むもので、
マイコンにコースをプログラムしてやるのではありません。
 つまり、マイクロマウスは、マイコン、センサなど、自分で記憶判断できる
知能を持ち、急発進、速度調整などが自由にできる高度なメカを操る「完全自
立型ロボット」なのです。 。

ニューテクノロジー振興財団マイクロマウス委員会のHPより