ロボット 幼児の自然な動き再現 阪大が開発
<2007年6月2日 毎日新聞>
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070602-00000021-maip-soci

 手足をもぞもぞ、キョロキョロ動く目はまばたきも−−。人間の幼児の動きを模したヒューマノイドロボット「CB2」
を科学技術振興機構(東京都)の研究プロジェクト(代表=浅田稔・大阪大大学院教授)が開発。
1日、大阪府吹田市の阪大で公開した。従来のロボットは、電動モーターを使っていたため動きがぎくしゃくしがちだっ
たが、圧縮空気を利用して自然な動きの再現に成功した。
 ロボットは身長130センチ、体重33キロ。皮膚は、シリコン製で薄い灰色。骨格は主にアルミでできている。皮膚
の下のセンサーなどの働きで、五感のうち視覚、聴覚、触覚を備えた。大きな音や光に反応し、体を触られると、口を開
け、人工声帯で「エーッ」と声を出す。人が抱きかかえると、立ち上がることもできる。圧縮空気で動く56カ所の駆動
装置が、筋肉や関節の役割をしている。
 浅田教授、石黒教授らは今後、さらに体の機能を研究して付け加え、人間社会に溶け込めるようなロボットの開発を目
指す。
[拡大写真:右足を触られて、口を開け声を出して反応するロボット「CB2」=大阪府吹田市の大阪大で6月1日午後3時
5分、野田武撮影]