ロボット 脚と車輪併用の「チャリべえ」開発 千葉工大

 脚と車輪を併用することで段差や傾斜地でも移動できる世界初の搭乗可能ロボット「チャリべ
え」が16日、千葉県習志野市の千葉工大で報道陣に公開された。愛・地球博(愛知万博)で来
月9〜19日に開催されるNEDOプロトタイプロボット展で一般公開される。
 同大・総合研究所の中野栄二教授と同大・未来ロボット技術研究センターの中嶋秀朗研究員
が共同開発した。従来のロボットは地面の凹凸などを目やつま先の外界センサーで状況判断
して動くのに対し、「チャリべえ」は独自に開発された内在型の内界センサーで本体のバランス
を判断して動くのが特徴。
 主にジュラルミンとアルミでできており、重さ300キログラム。前後4本の脚と左右二つの車輪
があり、高さ最大69.3センチ、長さ約3メートル、横105センチ。脚と車輪を必要に応じて使い
分けることで、ぬかるみや積雪などの悪路でも対応できる。搭乗は大人1人までで、操作はリ
モコンを使う。
 歩行が困難な人の移動だけでなく、列車の脱線事故や自然災害時にも活用可能で、人が動
けない場所でカメラを使って情報収集したり、重い機材を運搬するなど広範囲での応用を目指
している。
 搭乗した同大4年の寺崎宏美さん(21)は「大きな揺れを感じることもなく、リラックスして乗れ
ました」と話していた。

(毎日新聞) - 5月17日10時17分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050517-00000001-maip-soci