◇肌柔らかく、動きも滑らか=新型ヒューマンロボット開発−阪大など

柔らかい動きをする子ども型ロボットを、大阪大工学研究科の
浅田稔教授や石黒浩教授らのグループが開発し、1日、公開した。学習機能ソフトの搭載も
可能で、グループは「長期的には言葉や歩行の習得にも挑戦させたい」としている。

1〜2歳の幼児くらいの機能を持つヒューマノイドロボット「CB2(スクエア)」。
身長約130センチ、体重33キロで、シリコーン製の柔らかな皮膚で覆われている。

空気圧で動く56カ所の駆動装置が筋肉代わり。体の表面には197個の触覚センサーが
内蔵され、視覚にあたるカメラや聴覚センサーも備わっている。肩をたたくと驚いたように
まばたきして動きを止め、視線を動かして振り向く。おもちゃを目の前でかざすと、これを
取ろうとして一生懸命寝返りを試みる様子も。のどには人工声帯もついており、
時折「あー、あー」と声も出す。

石黒教授は「ロボットが学習する様子は、人間の発達を理解する手助けになる。その研究成果を
ロボットの開発に還元したい」と話している。

asahi.com 2007年06月01日
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200706010049.html


画像:腰をひねり手足を使って「寝返り」を試みるCB2=1日午後、大阪府吹田市で
http://www.asahi.com/kansai/news/image/OSK200706010050.jpg