●配慮を求め要望書
知的障害者が県立の普通高校へ入学できやすくするよう特別の配慮を求める要望書を15日、
知的障害者の家族会が県教委に提出した。入試の問題を知的障害者でも解けるように
一部変更するなどの特別措置を求めている。

要望したのは「愛媛・知的障害児の家族と理解者の連絡会」 (白石勇代表) 。県教委によると、
知的障害者も県立の普通高校を受験できるが、現在は入試の筆記試験の得点への配慮はしていない。
ただし、知的障害者の受験者は「特別措置願」 を提出し、別室での受験や中学校の教師が
介助者として入試に同席することなどは出来る。

しかし、同会は「知的障害者に中学時代の仲間がいる地元の普通高校へ通わせてあげたい」 として、
入試の際は、筆記試験の内容を記述式から選択式にしたり、課題を与えられて書く作文に自分の
受験に対する思いを書いてもよいようにしたりするなどの特別措置を求めている。

白石代表は「生徒たちは懸命に努力しているが、健常者と同じテストでは点を取れない。
点数以外の部分も評価してほしい」 と訴えている。

これに対し、県教委は「これまで、知的障害者にだけ筆記試験の内容を変えるのは公平性の確保に
つながらないと判断して認めてこなかった。今後は高校長と協議して判断したい」 
(高校教育課) としている。(鈴木洋和)

朝日新聞
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000901160002