大きなトランクの中に入っていたのは、
ちょっとびっくりするような・・・・
まあ、一種のよろいというかなんというか・・・・
そんな代物だった。

すなわち、それは黒い皮製で、
とがった金属の飾りびょうでふちどられた、
ごつい作りのブラだった。

その使い道ははっきりしないが、
もしふさわしい人物に着用されたならば、
ある種の(エヘンッ)魅力をかもし出す
“可能性”があるようだった。

さらに困ったことに、その奇妙なブラと共に
箱の奥から黒くて長い むち が出てきた。

はてさて、妃の寝室で、
いったいこんなものを
何に使っていたのだろう?