「このままでは悔しゅうて悔しゅうて死に切れんのです。」
齢80歳を迎えようかという老人は涙ながらに語った。

「私はいつまでこうやって話ができるか分からない。
ゼロスペ問題の火を絶やさず、後世に語り継いでいって欲しい。」

2062年7月15日〜ゼロスペ問題は大きな岐路に立たされている。