ラオウが伝承者になれなかったのは野望のせいだろう。
核戦争後みたいな無法の時代になってからならともかく、
ラオウは核戦争前の平和な時代のうちから、
北斗神拳で天を掴む、と公言していた。
もし、北斗神拳みたいな危ない拳法が表世界に出たりしたら大混乱が起きるだろう。
北斗神拳伝承者はあくまでアングラな世界だけで生きていける人間のみが
選ばれるんじゃないだろうか。
核戦争後は、ラオウの「天を掴む」の意味が「世界征服」にスライドした為、
やっぱり暗殺拳であるという北斗神拳の本来の在り方を変えてしまうものだから
選ばれなかったのだかと。