逆ギレ無銭飲食男、ラーメン店主に殴られ死亡

　警視庁八王子署は１４日までに、無銭飲食の無職男性（６９）＝八王子市＝を殴ったとして、暴行の現行犯で
ラーメン店「日高屋八王子店」店長、佐藤宏美容疑者（４０）＝東京都新宿区＝を逮捕した。男性は殴られた翌日に
死亡しており、同署は傷害致死容疑に切り替えて調べを進めている。
　調べでは、佐藤容疑者１１日午後６時ごろ、男性が代金を払わずに店を出ようとしたため注意。男性に殴られた
ことに腹を立て、数回殴ったほか、足げにした。男性は暴行のはずみで転倒し、頭部を強打。翌１２日の朝、
搬送先の病院でくも膜下出血で死亡した。
　男性は同日午後５時ごろ１人で来店し、ビールや日本酒、ギョーザなど計約２８００円分を注文。
「店に来た当初から酔っており、店員に『早く酒持ってこい！』などと怒鳴っていた」（捜査関係者）という。
　佐藤容疑者は「申し訳ないことをした」と供述。捜査関係者は「無銭飲食も詐欺にあたる犯罪だが、
足げにするなどの暴行を重くみた」としている。
　日高屋は「ハイデイ日高」（本社・さいたま市）が展開する格安ラーメンチェーンで、東京、埼玉、神奈川に
６６店舗。柔らかチャーシューや細麺、あっさりスープが特長の「中華そば」（３９０円）で人気を集めているが、
今回の事件は後味の悪さだけが残ってしまった。

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