知能レベルが高い人ほど人を信じやすく、低い人はあまり人を信じない傾向にあることが判明(英オックスフォード研究)

英国、オックスフォード大学が発表した新たなる研究によると、頭の良い人ほど他人を信じやすく、
逆にあまり頭の良くない人ほど他人を信用しないという調査結果が出たそうだ。
この論文は科学雑誌「PLoS ONE」に発表された。

この調査は、全米世論調査センターが収集する「総合的社会調査(GSS)」のデータを分析し被験者を選出。
一般的信頼と知性の関連性を見るため、被験者には知力テストをやってもらい、彼らの行動や社会的態度に関する質問をした。
知力テストでは、語彙テストや、被験者がどれだけ質問内容を理解しているかなどの読解力を含めた知能判定が行われた。

 その結果、配偶者の有無、教育、収入にかかわらず、知能レベルの高い人は人を信用する傾向が強く、
知力の低い人はなかなか人を信用しないことがわかったという。

この結果を受け、研究を行った同大学社会学部のノア・カール氏はこう分析する。
「知能レベルが高い人は、他人の振る舞いを良く観察し、その性格を見極める術に長けているので、
裏切らない人を見極めることができる。
よってまわりにいる人間は信頼のおける人が必然的に集まっている。だが知能レベルの低い人は、
人を見抜くことができないので、やみくもに心を閉ざしてしまうのではないか?」

 「他者の人間性を深く理解し、見抜くという能力は、自然淘汰によって進化した人間の知性の明確な一部であると言えよう。
ただし、知性と信頼の関連性に関しての理由づけは、他に様々な解釈がある。我々はさらにこの調査を進めていく必要がある。」

ノア・カール氏は、過去に「信頼度と健康に関する研究」を行っている。
この調査では、「他者を信じられる人ほど幸福度が高く、健康的な生活を送っている。」という結果となった。

 しかしながらカール氏は、知性と信頼の関連性と、信頼と健康・幸福に関する関連性はまったく別のものであり、
相互関係を見出すとするなら更なる研究が必要だという。

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52156809.html