あるアパートで背中をめった刺しにされた男の死体が発見された。
部屋には内側から鍵が掛けられてあり部屋にも争った形跡はなかった。
警察は金のトラブルのあった隆二、以前交際していた由紀子、
隣の部屋の郁夫を容疑者としてピックアップした。
しかし、彼ら全てにアリバイがあり事件は難航した。
隆二は「彼の家には行ったが部屋には入っていない。その時間は喫茶店にいた」と言い、
由紀子は「別れて以降彼には会ってない。電話すらしていない。その時間は友人と遊んでいた」と言い、
郁夫は「いつも挨拶する程度、その時間にはコンビニのバイトに行っていた」と言った。
3人が3人とも、第3者によってアリバイが証明されている。
そこで腕利きと噂の捜査員に部屋を見てもらうことにした。
部屋の隅にある被害者のパソコンと動いていない壁掛け時計を見ながら、彼はこう言った。
「なんだ簡単なトリックじゃないですか。犯人は・・・・」