僕は、自分で顔を見るのも嫌なほどブサイク。
学校にいっても、毎朝机の上には菊の花。
女子達にはキモイキモイとうざがられ、安田君たちには「友情料」を渡す毎日。

中学生活最後の晩に、とうとう父親にどなってしまった。
「俺を生んでくれっていった覚えはねえよ!」

あれ以来父親とは口をきいていなかったが、
なんでもあのだらしない父親が帰ってくるという。
愛人を連れて。

さっそく俺はこう言った。
「15年間、俺はつらかったんだ。何だよその女は。
 慰謝料払えよ!今すぐ!」

父親はひとこと、こう言った。
「もう時効だな」

こんな僕が生まれたのは昭和何年?