そしてAIDS発症。最後は骸骨のようになり、先生も会うのが悲惨でお見舞いにも行けなくなった。骨の上に皮が乗っているだけの状態。筋肉も落ちていて枯れ枝のような腕を動かす事もできない。

家族と少女で納得して、まだ意識がはっきりしているうちに、許容量以上のモルヒネを投与して穏やかに安楽死しようとするが、そのモルヒネも効かず、安楽死予定日には死ねずに、苦しみぬいて、最後は目をカッと見開いて激痛の中で死んでいった。

あいちゃんの目は

「先生、なんで私が死ななきゃいけないの、私もっと生きたい!」

と訴えていた。

「もっと生きたかったのに!」

と大人全体を憎んで死んでいった目だったそうだ。