では、偉大なアメリカはいつ道を外れたのか? 分岐点となったのは一九八〇年大統領選挙におけるロナルド・レーガンの勝利である。「小さな政府」を主張し、自助と自己責任を訴えるレーガンは「演説の中で再三にわたって、シカゴに住む生活保護受給者を非難した。『彼女は80の名前、30の住所、12の社会保障カードを持ち、故人となって存在しない4人の夫の退役軍人手当を受け取っているのです』」

このレーガン演説は税金を掠めとる「悪い貧者」に怒っていた「善良な貧者」たちの心を捉えた。彼らはレーガン政権による社会福祉、医療、教育の予算の大削減に喝采を送ったが、そのツケは後に彼ら自身に回ってくる。失業から犯罪に走り、絶望から薬物に手を出したとたん厳罰主義で刑務所送りとなったからだ。

日本も維新がニョキニョキ台頭始めてるし悪い意味でアメリカの後追いやなあ