
本州有数のサンマの水揚げ地として知られる宮古市で、14日朝、今シーズン初めてサンマが水揚げされました。
しかし水揚げ量は記録的な不漁となった去年を下回り、深刻な不漁が続いていることが浮き彫りとなりました。
宮古港には14日5時ごろ、北海道沖で漁を行ったサンマ漁船1隻が入り、小雨が降る中、次々とサンマを水揚げしました。
宮古市によりますと宮古港でのサンマの水揚げは今シーズンこれが初めてで、去年より4日遅く、これまでで最も遅いということです。
港の魚市場によりますと、14日朝、水揚げされたサンマは25トンで、深刻な不漁となった去年の初水揚げを5トン下回りました。
初水揚げの量は以前はおよそ100トンに上ったこともあり、依然として深刻な不漁が続いていることが浮き彫りとなりました。
サンマ漁船の森田毅漁労長は「漁場にはサンマが少なく、厳しい状況が続いています。今後の回復を願っていますが、正直なところ、先行きは暗いと思います」と話していました。
水揚げされたサンマは入札の結果、1キロあたり1030円から1400円と、去年のおよそ2倍となる高値となりました。
鮮魚店の男性は「初水揚げのご祝儀相場だとしても、価格が高すぎると感じます。手ごろな値段で買ってもらうためにも、水揚げ量が増えてほしいです」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20211014/6040012301.html