
「なんでそんなこともできないんですか」「それでよく管理職になれましたね」「能力の低い上司の指示なんて聞いていられません」……、公然と上司を罵倒したり侮辱したりする“逆パワハラ的”な部下の存在に悩まされている上司が増えています。注意すればパワハラと訴え、指示は無視、社内の秩序を乱す問題社員の正体とは――。
■評価面談をきっかけにスイッチオン
これまで職場の困った人といえば、パワハラ上司が代表格でしたが、最近、新たな問題の種となっているのが逆パワハラをする部下です。人前で上司を罵倒したり、侮辱したりするようなことを平気で言い、上司の指示は無視する。こういう部下が現場にいると、本当にやっかいです。
逆パワハラ部下のイメージは、20代半ばから後半の若者。ITリテラシーが高く、情報収集能力が高い。ですから「上司のくせにまだそんな非効率なことをしているんですか」「エクセルの関数を使ったら一発じゃないですか」といったことをさらっと言ってしまう。
「この仕事って結局、3年後はAIにとってかわられますよね。もう無駄だと思うんでやりません」なんてことも……。そもそもできもしないのに、知識だけはすごく持っていて、社内評論家を気取っている、それが逆パワハラ部下の典型です。
もともと怪しいところはあったにせよ、そこまで大問題にならなかったのが、豹変して問題化するのは、評価面談がきっかけであることが多いですね。つまり、自分の思っていたような評価がもらえず、そこからスイッチが入ってしまうパターンです。
自分が下に見ていた上司に「傍若無人にふるまっているところがダメだよ」なんて言われると、もう腹が立って、「許すことができない!」という感じで、みんなの前で暴れだすわけです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d0e5d334f31710d5c1ceb818acde556df710a0d