環境省は23日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た土の福島県外での最終処分に向け、国民の理解を深めるための「対話フォーラム」をオンライン形式で開いた。初めての取り組みで、一般の希望者が参加。小泉進次郎環境相らが質問に答えた。

 除染土は同県大熊町と双葉町の中間貯蔵施設で一時保管され、2045年までに県外で最終処分することが法律で定められている。ただ、環境省の昨年10月の調査によると、福島以外では「聞いたことがない」「内容を知らない」と回答する人が大半で、関心の低さが課題となっている。
 フォーラムでは小泉氏の他、タレントのカンニング竹山さんらが登壇。「なぜ福島県外で最終処分するのか」「福島の風評被害にどう対応するか」といった質問が出た。小泉氏は「福島だけの問題と位置付けるわけにはいかない」などと述べ、県外最終処分への理解を求めた。

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