
東日本大震災から10年、電力の安定供給は大丈夫?
大規模な停電が発生
多数の発電所が同時に停止する災害は初めての経験でした。広域で強く揺れ、さらに津波を伴う超巨大地震ならではの被害の特徴です。
この結果、供給量が需給量を下回り、東北地方や関東地方の広域で停電が発生しました。
そのため、東北電力では790万kW、東京電力では890万kWの供給支障が発生し、東北電力では最大466万戸、東京電力では最大406万軒の停電が起きました。
連系線の細さと東西で異なる周波数
供給不足分を他電力から補えるとよいのですが、日本は東西で周波数が異なります。
このため、同じ周波数の北海道電力からの供給と、中部電力から周波数変換しての供給に頼るしかありません。
ですが、北海道と東北を結ぶ北本連系線の送電能力も、周波数変換能力も全く足りませんでした。このため深刻な電力不足に陥ることになりました。
北本連系線の容量不足は、2018年北海道胆振東部地震での北海道のブラックアウトでも大きな問題となりました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/fukuwanobuo/20210208-00221318/
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