システム障害による全面停止となれば、2005年11月以来となる。

2005年11月の東証システム障害
データの記録位置の変更が問題ではなく、データを読み込むための処理プログラムが壊れていたことが、そもそもの原因だった。
東証の売買システムはCOBOLで記述されており、富士通のメインフレーム上で稼働する。
そのCOBOLプログラムを構成するサブモジュール間の「呼び出し関係」が、10月31日夜に行われた月次処理の際、何らかの理由で破損したと見られる。
その月次処理とは、東証が毎月末に実施している「コンデンス」のこと。ファイルの読み書きを繰り返して使用できなくなったディスク領域を解放するための作業で
パソコンではデフラグと呼ぶ処理に相当する。
10月の3連休に実施したシステム増強作業は、売買取引能力を1日620万件から同750万件へと高めるのが目的だった。
株式業務サーバーに接続している半導体ディスク装置の領域を再構成し、別の用途に使っていたディスク領域を売買プログラム用に追加で割り当てた。
一方、コンデンス処理は毎月末のルーチン作業。過去にこの処理がプログラムを破壊したことは一度もない。
それが、なぜ今回はサブモジュール間の呼び出し関係を破損してしまったのか。
11月7日に東証が開いた記者会見で、「10月13日の作業で、必要な手順が抜け落ちていた。
これが原因で、コンデンス処理を実行した際に、サブモジュール間の呼び出し関係を乱してしまった」ことが明らかになった。

前回は連休中にシステム増強したのが原因だったんだな