>>547
◆昆虫の例として、ウイルスがアブラムシに感染して、羽を生やしてしまう。
 「オオバコ・アブラムシ」には、時に羽を生やした個体が現れる。
その原因の1つが、「デンソ・ウイルス」(パルボ・ウイルス科)への感染。
 植物に潜むウイルス。『アブラムシが増えて密度が高くなると』、アブラムシに感染を広げ、羽を生やした個体を生み出す。
 では、羽が生えたアブラムシはどうなるか?飛んで行く。『つまり、密が解消される』。
要するに、アブラムシが飛んで繁殖すれば、ウイルスもまた繁殖できるという、共生関係。
◆『ウイルスは、ある宿主の、密の状態を解消するもの』という考え方。
 人間にとって、新型コロナウイルスも同じ。ここ数十年で、「人の距離感」が密になっているからこそ、
『密になる行動を避ける』ことによって、命を脅かすウイルスと付き合っていかなければならない(そうするよう促されている)。
つまり、新型コロナウイルスと人類が直面することは、決まっていたようなものだった。
◆ゲノム解析で見つかったウイルス候補の数
 ▽2015年…4225種類(分類されていないものも含む)
 ▽2020年…86万5000種類←ゲノム解析技術の向上により、『200倍に急増』
 ウイルスは、地球上のあらゆる環境にいる。海水、土壌、植物、下水溝、極限状態にも。