>>693
お盆休み中の隊員、夕食中または入浴中に非常呼集を受けた隊員たちが、取るものもとりあえず十三日早朝、現場に向かってトラックを走らせたのだが、
報道陣の車が途中多数停車していたためトラックを降りて徒歩で山へ踏み込んだため、現場到着が一日遅れる結果となった。

現場に到着した隊員たちは食事と排便に苦労しつつ、破損の激しい遺体を、泣きながら搬出した。
すこぶる不便な生活であったが不平不満を言う隊員は一人も居なかった。
むしろ補給など管理支援要員までもが是非現場に出たいと強硬に言い出したり、
医官の診断で後送と決まった隊員が「このまま帰ることは不名誉である」と申し出て現場に戻るなど、若い隊員たちの士気は旺盛であった。