【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が国内で続く抗議運動の収拾を図るなか、同国では19日も、
10週目となる「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト、gilets jaunes)」の抗議デモが行われた。

 マクロン大統領は15日、同大統領政権に対する抗議デモ収拾を図るため、地方で行われた討論会に参加し、不満を持つ地方自治体長らと
数時間におよぶ討論を行った。

 しかし数万人におよぶ抗議デモ参加者は19日、運動を解散することを拒否。首都パリでは凍えるような気温のなか、数千人の抗議デモ参加者たちが、
大統領の辞任要求や警察による暴力を非難するプラカードを持ってパリ左岸を練り歩いた。

 パリやレンヌ(Renne)、トゥールーズ(Toulouse)、リヨン(Lyon)など各都市で行われた抗議デモでは、フードを被り石や瓶を投げつける参加者に対し、
警察が催涙弾や放水銃を使用するなどして散発的な衝突が発生した。

 しかし、過去数週間パリで続いた混乱や破壊行為はここ2週間影を潜めている。

 同国内務省は、19日の抗議デモにフランス全土でおよそ8万4000人が参加したと述べ、参加者数が前週と横並びだったことが明らかになった。
パリでの参加者は前週の8000人から今週は7000人に減少している。

 フランスでは同日、秩序維持のために8万人の警官が動員された。【翻訳編集】 AFPBB News

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仏パリで行われた「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」運動のデモで、機動隊員の持つ盾を殴る男性(2019年1月19日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

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