金井元彦青森県知事
「敵機は本県を爆撃したが、被害はかすり傷程度のものだ。これくらいの空襲で驚くようでは問題にならん」
「都市には防衛と生産強化のために、いやしくも働ける者は全部残る」
「一部に家を空っぽにして逃げたり、田畑を捨てて山中に小屋を建てて出てこないといふ者があるそうだが、もっての外である。こんな者は防空法によって処罰できるのであるから断固たる措置をとる」
(東奥日報1945年7月18日付)

敵機空襲に怯えて自分達一家の安全ばかりを考え、住家をガラ空きにして村落や山に逃避した市民に対し、青森市では市の防空防衛を全く省みない戦列離脱者として「断」をもって臨むことになった。
住家をガラ空きにしてゐる者は二八日迄に復帰しなければ町会の人名台帳より抹消する。
従って一般物資の配給は受けられなくなる。        (東奥日報 1945年7月21日付)