◆記録的短時間大雨情報、通称「キロクアメ」
 ある地域にとって、数年に一度しか降らないような大雨(1時間当たり100ミリ以上)が、
「ごく短い時間ではあるにせよ、もう既に降っている」もしくは「もう既に降っていると想定される」場合に発表される情報。
 キロクアメ(記録的短時間大雨情報)が、『「大雨警報」などと決定的に違うのは、もう既に事が起きている』。
数年に一度の大雨は、これから降るのではなく、『「既に降っている」という状況で出される』。
 キロクアメの平均回数…年間49.8回。
近年は増える傾向にあり、特に2017年(109回)と2018年の増え方が際立っている(2011年には100回)。
2018年は、2018/08/24時点で既に82回。ダブル台風が襲来した2日間(2018/08/23、24)だけで、発表は16回に及ぶ。
 静岡大学の調査によると、キロクアメの出された自治体の62%で、浸水被害か土砂災害が発生。
キロクアメが2回以上出されると、確率は77%になる。
 つまり、『「この情報が出されると、6割、7割という非常に高い確率で災害が発生している可能性がある」ということを意味する情報』なので、
発表された時には「自分の安全を図るための時間的猶予が少ないかもしれない」という前提で行動をとる必要がある。